事業者名 | 株式会社HACO LiB |
住所 | 福岡県大牟田市通町2丁目12−6 ※体験は柳川市で実施します。 |
業種 | その他 |
事業内容 | 就労継続支援A型事業所の運営、飲食店の運営など |
福岡県の筑後地方、南西部に位置する柳川市。堀割と呼ばれる水路が街中を巡るこの地は、水郷柳川とも呼ばれ、太宰府に並んで福岡の代表的な観光地として知られています。堀割を巡る川下りの終着点近くには、江戸時代の柳川藩5代藩主・立花貞俶の別邸「御花」や国の名勝にも指定された「立花庭園」があり、多くの観光客が訪れます。
柳川観光のまさに中心地ともいえる場所で、「就労継続支援A型事業所HACO」を運営するのが幸森彩香さん。障がいや難病により一般企業での就労が難しい方に、配慮のある環境下で仕事を提供し、様々な支援を行っています。
「福祉事業所が地域に来ると『地域がハッピーになる』ような、そんな良いイメージをもってもらえるようにしたいんです。利用者はもちろん、将来利用者になりうる方やそのご家族、そしてうちの会社と利害関係が全くないような地域住民の方まで、みんなにそう思ってもらえたら。私たちがここにいることで喜んでくれる人をもっと増やしていきたいですね」
その言葉通り、福祉という一般的なイメージの枠にとどまらず、みんながワクワクして嬉しくなるような取り組みで、地域を盛り上げている幸森さん。
この体験では、人に“寄り添う”ことを考えたり、地域が抱える課題を福祉の視点を交えながら、柔軟な発想で解決に導く事業をお手伝いしたり、あなたの身近な人やモノもこれまでとは違って見えるきっかけになりそうです。
福岡県大牟田市にUターンし、故郷が活気を失いゆく現状を目の当たりにしたことをきっかけに、株式会社HACO LiBを立ち上げた幸森さん。現在は柳川市の就労継続支援A型事業所HACOを主体に、HACO利用者の皆さんにお仕事を提供する形で、ご実家の飲食店「はんばぁーぐ亭」運営や、WEB広告記事の作成、地域ブランド開発なども行っています。
たとえば、クラウドファンディングで目標額404%を達成した、主役に化ける贅沢調味料「cappa à la mode(カッパアラモード)」は博多和牛の希少部位と地元の五穀味噌や日本酒を生かした商品。地域のリサーチからHACO利用者全員で取り組み、世に送り出した一品です。
障がいや難病を抱えながら働く人々にとって重要になるのが、理解者の存在。働く場に理解者がいることで、働くことを続けられたり、楽しめたり、生産性を向上させられたり、働く人にも雇用する側にも嬉しい環境が生まれます。「理解者」と言葉で言うのは簡単ですが、障がいや難病を抱える皆さんをどんな風に理解して、どんな風に寄り添えばいいのか、戸惑う方は意外と多いもの。
そこで、この体験ではHACOの利用者の皆さんと実際に過ごしながら、HACOのお仕事に一緒に取り組んで頂きます。お仕事は事務作業をはじめ、地域に眠る素敵な素材で開発した商品の梱包など様々!タイミングが合えば、廃棄ロスになる農作物を茶葉に加工した新商品「HACOCHA(ハコチャ)」のイベント販売をお手伝いすることも。
個性豊かな利用者の皆さんは、得意なことや苦手なことも十人十色。ちょっとした行動のその奥にも、実は困りごとを抱えていることが少なくありません。1人1人に関わりながら、そうした困りごとに想像力を働かせ、どんな風に寄り添えば、その方がご自身の力を生かして働けるのか、自然と考える時間になるはずです。それは押しつけのように「何かをしてあげる」のとは違います。
「寄り添うって何だろう」「本当のやさしさって何だろう」と思いを巡らせてみたい方は、利用者の皆さんとの関わりの中で見えてくるものがあるかもしれません。
就労支援を通して、地域を元気にする活動を続ける幸森さんですが、Uターンした当初は地域に興味があったわけではなかったのだとか。
「学生の頃も地域には全然関心がなくて、何も知りませんでした。でもUターンで帰ってきて、父親の飲食店を手伝い始めると、必然的に継ぐことを意識するようになって。店を盛り上げる方法を考え始めたのがきっかけで、地域の方と色んな情報交換をするようになっていきました。そうして、地域に繋がりができていくにつれて、高齢化だったり、障がいのある方や認知症の方の生きづらい環境だったり、色んな課題が見えてきて、地域を盛り上げるためには、地域の課題解決が必要だとわかったんです。そこから、自分がやれること、今すぐできることって何だろうと考えるようになりました。豪雨災害や新型コロナウイルスの流行なども経験していく中で、より根本的な課題解決の必要性を強く実感し、HACOを立ち上げました。」
故郷の大牟田市をはじめ、事業所を構える柳川市でも、地域のたくさんの人々との出会いによって、地域の魅力・課題を発見し、就労支援×地方創生の相乗効果を実現している真っ最中の幸森さん。柳川には、柳川の街が大好きで、地域の歴史や伝統を次の世代にどう繋いでいくか、ポジティブに未来を見つめている方が沢山いると言います。
多くの困難を経験しながらも、笑顔いっぱいで行動を続ける彼女から様々なお話を伺っていると、UターンやIターンで地域に繋がりをつくる秘訣や、パワフルな行動力まで吸収できそうです。地域福祉に関心がある方はもちろん、地域課題をワクワクする仕事に変えていく術を学びたい方も、ヒントを得られる体験になるでしょう。
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「HACO LiB」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・はんばぁーぐ亭のバックオフィス業務
・WEB広告記事の作成
・地域ブランド商品の梱包や販売
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・はんばぁーぐ亭のバックオフィス業務
・WEB広告記事の作成
・地域ブランド商品の梱包や販売
2.柳川の地域資源を知る
・周辺散策
・地域ブランド開発に繋がるリサーチ
3.HACO利用者さんや地域キーマンと交流
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・はんばぁーぐ亭のバックオフィス業務
・WEB広告記事の作成
・地域ブランド商品の梱包や販売
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:就労継続支援A型事業所HACO|柳川市城隅町22-16
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担