事業者名 | ひのさと48 |
住所 | 福岡県宗像市日の里5-3-98 |
業種 | その他 |
事業内容 | 団地再生を目的としたまちづくり事業 |
食事を楽しむ夫婦、友だちと遊ぶ子どもたち、ご近所さんとの交流を楽しむ住民――。福岡県宗像市にある、地域の生活利便施設「ひのさと48」には、今日もさまざまなコミュニケーションが生まれています。
福岡市と北九州市のほぼ中間に位置する宗像市は、博多駅から快速で約30分、小倉駅から快速で約40分というアクセスのよさから、ベッドタウンとして発展してきました。1971年には九州最大級の「日の里団地」が誕生。ピーク時には1.6万人が暮らしていましたが、建物の老朽化と入居者の高齢化が進んでいきました。
そして日の里団地誕生から50年が経った2021年。“次の50年”を見据えた団地再生プロジェクトの一環として、閉鎖される予定だった10棟の内の1棟をリニューアル。地域の生活利便施設「ひのさと48」が誕生しました。
ひのさと48運営チームの渡部晋作さんは、「何が起こるかわからない予測不可能に積極的に関わる場所だ」とひのさと48を表現します。その理由はどこにあるのでしょう?
「ひのさと48には、カフェやビール醸造所、DIY工房、フォトスタジオ、ウクレレ工房など、さまざまなお店とそこで働く仲間がいます。ひのさと48に訪れる方の理由も過ごし方もさまざまで、毎日どんな人に出会えて、どんなことが起きて、どんな会話ができるのか、それは僕たち運営チームにも予測がつかないんです。そんな予測不可能なひのさと48を楽しめるかどうかは人それぞれ。くらしごと体験にいらっしゃる方には、積極的に地域に関わるおもしろさを体験してほしいなと思います!」
何が起こるかわからない予測不可能な場所――。ひのさと48でのくらしごと体験では一体どんな体験ができるのでしょう? まだちょっと見えませんね。では、これまで起きた事例をもとに、イメージを膨らませてみましょう。
事例1:住民さんのひと声から始まった、ビアガーデンイベント!
「ひのさと48では不定期でイベントを行っています。その内容は毎月少しずつ違うんです。この間は『ひのさと48でビアガーデンをやりたい!』という住民さんの声をもとに、運営チームで企画。会場の演出を住民さんと一緒に作り、イベント当日は大人も子どももたくさん来てくれました! 他にもお花見をしたり、子どもたちと椅子を作るDIY体験や、クラフトビールの仕込みを一緒に行うワークショップをしたりしています。こういったイベント準備期間中にくらしごと体験に来てくださったら、そのお手伝いをしてもらうことになると思います!」
事例2:仕事を抜け出して、海を見に行こう!
「イベント準備など楽しい仕事もありますが、施設の掃除や事務作業など地味な仕事も多いのが日常です。でもずーっとこん詰めていたら疲れちゃうじゃないですか。そんなときはちょっと車を走らせて、キレイな海へ息抜きに! 身近に豊かな自然があるのが宗像市の魅力ですから。チームとしての仲も深まるし、仕事もがんばれる大事な時間です!」
事例3:自ら企画を発案。0から1を生み出そう!
「宗像市は豊かな自然も新鮮な食もありますが、遊びの場が少ないんです。でもそれを『つまらない場所だ』と捉えて、何も動かなければ何も始まりません。身の回りにある資源から何かを生み出して楽しむ、そんなマインドを持っている人たちが、ひのさと48にはたくさんいます。くらしごと体験を通して、ひのさと48運営チームと交流し、新たな発見やアイディアを掴んでもらえたらうれしいですね」
このように、ひのさと48の魅力は、予測不可能の出会いや体験にあります。例えば取材中も、カフェで地元の野菜を見ていただけで、住民の方から「その野菜おいしいよ!どこから遊びに来たの?」と声をかけていただきました。短い滞在でも、自然と新しい発見や交流が生まれる、それがこの場所の特別な魅力なのです。
ひのさと48の運営チームであるブッダさんは、日の里団地に移り住んだ移住者。ブッダさんは移住をする前にひのさと48に訪れて、住民の方に声をかけて移住の相談をしたそうです。
そこでは「来ちゃいなよ!なんとかなるよ!」と背中を押されたそう。宗像に移住した人の「なんとかなるよ」の言葉が心強く移住につながったとおっしゃっていました。
ブッダさんに、ひのさと48でのくらしごと体験が向いている人はどんな人か、聞いてみました。
「まちづくりに興味がある人、地域の方と交流したい人、イベントを企画したい人、ものづくりをしたい人…。ひのさと48にはいろんな側面があるので、『何かをやりたい!』という思いを持っている人であれば、どなたでも楽しめると思います。宗像市が持つ素材を、いろんな角度から見て、『あ、ここおもしろそう!』と自ら発見ができる人は得られるものも多いと思います。逆に受け身の姿勢で、何かが起こるのを待っている人は、ひのさと48の魅力に気づきにくいかもしれません」
くらしごと体験では、タイミングがあえばブッダさんのお話を聞くこともできますよ。実際に日の里団地に移住をした先輩に相談ができるのは、とても心強いですね。
ひのさと48や移住に興味がある方は、ぜひ応募してみてください。きっと多くの気づきがあると思いますよ!
下記行程は、参加希望者や参加時期によって変更する可能性がございます。
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.ひのさと48の施設紹介
2日目(9:00~17:00)
1.イベント準備の手伝い
・設営や装飾
・掃除など
2.宗像市の散策
3日目(9:00~15:00)
1.イベント企画の考案
2.地域の方との交流
3.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:地域の生活利便施設「ひのさと48」
参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担