誰もが「ただいま」といえる家
みんなの家みんか

企業情報

事業者名 みんなの家みんか
住所 福岡県朝倉市黒川1762-2
業種 その他
事業内容 児童養護施設退所者ならびに生活困窮にある若者の自立支援の家づくり

福岡県朝倉市は福岡県の中央に位置し、豊かな自然に囲まれフルーツの里としても知られています。気候も穏やかで、年間を通して里山らしい四季を感じることができる地域です。

朝倉市の黒川地区で、”誰もが「ただいま」といえる家”をコンセプトにした「家」、みんなの家みんかを運営するのが師岡知弘さん。朝倉市出身の師岡さんは、就職後は大阪や東京で25年ほどサラリーマン生活を送ったのち、2015年に朝倉市黒川地区へUターン移住しました。

「これからの生き方を考えたときに、食と水の大切さに気づいて。里山で暮らしたいと移住先を探していた時に、母親から朝倉にもそういう場所があると言われて足を運んだのが黒川地区でした。初めて来た地区でしたが、直感的にいいなと感じて、ここに移住することを決めました。」

移住後は自給自足生活をめざしながら、翌年からは朝倉市の集落支援員として活動。地域の人たちと繋がりながら、2017年の九州北部豪雨を経験。2年間の仮設住宅暮らしの後、2020年からみんなの家みんか(若者の居場所)の実現に向けて準備をはじめました。

「東京にいた頃、児童養護施設を出た子どもたちが抱える問題を知りました。彼らは施設を退所した後、生きるために必死に働くという厳しい環境に置かれ、上手くいっている子はいいですが、何らかの理由で生活にままならない若者も多いと。当然、自分のやりたいことは二の次の状況です。そういう子たちが困ったとき、考える時間が欲しいときに、帰ってこれる”家”を作りたいと思ったんです。」

きっかけは施設を退所した子どもたちの存在でしたが、今の社会は大きく変化しており、施設出身の子に限らず、自分の人生に悩む若者も増えています。誰もが気軽に立ち寄ることができ、泊まれたりする場所がみんなの家みんか。

「そこにいるだけで必要とされる経験をしてほしい」と話す師岡さんは、若者支援と地域課題・地域活性化を中心とした多岐にわたる活動を続けています。

今回体験できる内容

みんなの家みんかでは、黒川地区での暮らし体験がメイン。薪割りや農業、ご近所さんのお手伝いなどを通して、多世代交流の体験ができます。

「ここでは、若い世代というだけで存在そのものが貴重。たくさん”ありがとう”が貰える場所なんです。地域の人との関わりの中で、自分の存在を体感してもらえたらいいなと思っています。田舎での暮らしは、日常生活が生きるためのスキルを身に付けることができる環境なので、そういう体験や経験を持ち帰ってほしいと思っています。商品開発も楽しいですよ。山にある資源を使って、オリジナルの商品づくりも行っています。アイデアで資源を活かすという発想なども、感じて、自分の将来に活かしてくれたらうれしいです。」

現在、仮のみんかの隣に、新しい「みんか」を建設中で来年の春に完成を迎えます。2014年に師岡さんが思い描いた若者の居場所づくりが「みんか」として着実に形になっています。

移住先で支援する仕事に興味のある人はもちろん、漠然と今の暮らしに不安を抱いている人も歓迎します。一緒に、地域の問題解決に取り組んでくれる人も大歓迎。移住や職業としての体験だけではなく、これからの生き方を考える体験になるのではないでしょうか。

しごとと暮らしのこだわり

黒川地区に移住してからは、自給自足の生活を目指し、田んぼや畑に関わり始めた師岡さん。地域の人には顔を覚えてもらえるよう、積極的にコミュニケーションを取っていたんだとか。集落支援の活動でさらに地域との関わりが密になり、繋がりが増えていったといいます。

「人は一人では生きていけないので、助け合いが必要だと思っています。なにかを独り占めするのではなく、自分が地域の人に対してできることをする、それが大根になったり、タケノコになったり、と自然に物々交換が始まります。できることが増えれば、将来に対する心の不安が軽減し、生活のゆとりに変わるんですよね。」

移住前、人が生きていくためにどうしたらいいか?と自問したという師岡さん。里山なら水もあり、農作物、野草や果実など、生きていくために必要なものが確保できる。里山は、川を通じて町や海と繋がっている。命の根源は里山だと考え、この里山を守らなければ私たちは生きていくことができない。そのためにまずは、この地域と繋がって生きていくことを考えたそう。

「実際に来てくれた人が、この新しい家「みんか」を管理してくれるなら任せてもいいとも思っています。自分の家だけど、自分のものだとは思っていないというか。何事においても、共生する暮らしをしていきたいと思っています。」

災害が来ても、お金がなくなっても、お互いが持つスキルを持ち寄って、助け合いながら生きていける場所をつくる。みんなの家みんかでの生活は、農業だけでなく、自然の恵みを感じながら、地域との繋がりや里山の暮らしで、”生き方”を若者にも体感してほしいという師岡さんの思いが詰まっています。

スケジュール

1日目(13:00~17:00)
 1.ごあいさつ、地域や生活環境の説明
 2.やりたいことや目的の確認
 3.お仕事の説明
 4.仕事やみんかでの生活のお手伝い(共生)
 5.振り返り
  ※状況によって作業が変わります。

2日目(9:00~17:00)
 1.本日の確認
 2.仕事のお手伝い
 3.振り返り(地域の人との交流も)
  ※状況によって作業が変わります。

3日目(9:00~15:00)
 1.仕事のお手伝い
  ※状況によって作業が変わります。
 2.体験の感想、質疑応答

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :みんなの家みんか
集合場所:福岡県朝倉市黒川1762-2

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担

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