事業者名 | 株式会社中央計装 |
住所 | 北九州市小倉北区長浜町6番10号 |
業種 | 製造業 |
事業内容 | 電気工事施工、計装(自動制御)工事施工、電気/計装工事施工管理、計装(自動制御)保守点検、盤設計・盤製作、専用ソフトを使用したシステム立ち上げ |
北九州市は、九州の中で2番目に人口が多い都市。新幹線や飛行機、都市高速など交通インフラが充実しています。一方で、自然豊かな場所でもあります。日本三大カルストのひとつである平尾台や、「新日本三大夜景」に選定された皿倉山(さらくらやま)など。都市と自然が共存しているのが、北九州市の特徴です。
そんな北九州市には「日本産業を支えるモノづくり企業が多くあります」と話すのは、「株式会社中央計装」の林昌枝さん。
中央計装は、制御盤の設計・製造を行っている会社です。制御盤とは、機械や設備をコントロールするための各種電気機器を納めたボックス状の装置のこと。エレベーターや空調、ポンプ、モーターなどの制御に不可欠なもので、ビルや工場ほか様々な施設に設置されています。
例えば、室内の湿度、温度、気圧を調整したり、火事の際には空調を止め、火の延焼を抑止したり。計測、監視、操作を行う際に制御盤は欠かせないものです。普段、なかなか目にすることはありませんが、ビルや病院といった大きな施設には必ず設置されています。
林さんは、制御盤の中に組み込む制御機器の設計を担当。
「お客様によってどこまでを制御をしたいのか内容が異なります。お客様の要望をうかがいながら、機器にどのような機能を持たせるのかを決定します。それによって機器を組み込む箱の大きさが変わるので、箱の選定も行います。あとは、箱の中の機器配置も。ここまでの対応を含めた設計を担当しています」と、林さんは言います。
林さんは、その他にも実際に現場で正常に稼働するかを確認する対向試験や、一部、採用関連業務など、幅広い仕事を行っているそう。
多くの業務を遂行する中で大切なのは、お客様や社内メンバーと事実確認が取れているかだと林さんは言います。
「例えば、機器の試運転をして、空調のファンが期待していた通りに動かなかった時、お客様が『そこは後でもいいよ』と言っても、事実と照らし合わせて、客観的に『本当に後回しでいいのか』と疑問を持つようにしています。事実に基づいた推測なのか、そうではないのかについては、とても意識しています」
憶測ではなく、地に足のついた業務を意識している林さん。今回の体験では、林さんのもとで、モノづくりのおもしろさや、お客様や社内メンバーとのコミュニケーションで注意すべきことなど多くのことが学べそうです。
今回のくらしごと体験では、「株式会社中央計装」の業務を一部体験できます。
まずは事業説明を行い、会社理解を深められる時間を用意しています。その後、改良予定の制御盤があるため、スタッフと共にその対応を予定。もちろん、機器やその仕組みに関して解説していただきながら、どのような改良を行うのか、その目的、制御機器の制約事項などについてもお伝えします。
例えば、機器と機器から何cmは離さないといけない、見栄えを良くするために配線の位置を変更するなど。中央計装のモノづくりを一から学べる機会になります。
今回の体験は、電気工事士の資格をお持ちの方など、電気の専門知識を活かしたいと思われている方にマッチしますが、モノづくり企業で働きたいと思われている未経験の方も歓迎です。
体験した方には、移住した際の転職先の一つとして、中央計装を検討してほしいと考えている林さん。採用に関して、どのような方が中央計装に合うのか。林さんはこう言います。
「自社の製品が最終的にどのように世の中に貢献しているのかを一緒に学んでいただいて。それで、面白いと思ってもらえる方は、当社と合うのかなと思いますね」
また、希望があれば、業務終了後(17:00ごろ)から史跡・観光施設のある小倉町や皿倉山の案内も可能です。ロープウェイで山頂に上り、夜景を見ることができます。
中央計装の林さんやスタッフの皆様と交流し、仕事に対する思いや北九州市の魅力などを知れる機会になるでしょう。移住を検討している方、製造業への転職を考えている方などにとって、得られるものが多くあるはずです。
林さんご自身も転職者の一人です。北九州市の隣まち出身の林さんは、就職のため上京し、IT業界で経験を積んできました。IT業界から製造業である中央計装への転職を機に、Uターン移住を経験。
なぜIT業界から異業種である製造業への転職を決意したのか。林さんはこう話します。
「IT業界は目まぐるしく変化する業界なので、これまで行ってきた業務とはガラッと内容が変わることもあって。自分自身の中でスキルがあまり積み上がっている実感がありませんでした。次第に、地元にも帰りたいという思いも積もって。それで、北九州市で転職先を探して行く中で、製造業であれば、スキルを積み上げて活躍できると思ったんです」
製造業の中でも中央計装に入社を決めた理由について、林さんは続けて話します。
「少子高齢化が進んでいく中で、なるべく人手が掛からないようにする、省人化が今後重要だと思っています。あとは、IT業界での経験も活きると思えたことも大きいです。中央計装が行っている、ネットワークを使って遠隔で施設の監視をする際には、前職の知識が活かせると思いました」
電気設備に関する知識が一切なく、中央計装へ入社した林さん。お客様の要望を踏まえたベストな提案を心がけ、それが受け入れられた際にやりがいを感じると言います。
「お客さんからの要件や制御盤を設置する現場の状況を踏まえて、最善の提案ができた時は、仕事のおもしろさを感じます。もちろん提案するにあたって、最初は検討する時間が非常にかかりますが、最善の提案をすることで、結果的に、途中変更も少なくなりますから、お互いにスムーズに進められます」
お客様の目線に立って、何が最善なのかを考え、提案する。中央計装の業務に限らず、社会人にとって非常に重要なスキルです。ぜひ林さんのもとで、最善の提案を行う秘訣を吸収してください。そして、現職や未来の仕事に活かしましょう!
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「株式会社中央計装」の仕事の説明
3.社内見学
4.仕事のお手伝い
・翌日の業務に関する説明
・その他、相互理解のためのコミュニケーション
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(8:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・制御盤改良のサポート
2.まち案内(ご希望があれば※17:00以降)
・ロープウェイにて皿倉山の山頂で夜景を楽しむ
・小倉町で観光施設や史跡を見て回る
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(8:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・完成した制御盤の確認
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:株式会社中央計装|北九州市小倉北区長浜町6-10
参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担