事業者名 | 農家民宿「大道谷の里」 |
住所 | 福岡県八女市立花町白木4578−1 |
業種 | 宿泊業 |
事業内容 | 宿泊施設の運営 |
福岡県南部に位置する、八女市。高品質な八女茶をはじめ、なしやキウイフルーツ、ぶどうなど、地元で採れる新鮮な農産物は多くの人に親しまれてきました。
そんな八女市の中心部から車で30分。緑豊かな山間にあるのが、築約100年の古民家を改修した、農家民宿「大道谷の里」。都会の喧騒を忘れ、自然に囲まれた穏やかな時間を過ごすことができると、国内外から多くのお客さんが訪れています。
大道谷の里を運営しているのは、料理上手でパワフルなカヨさんと、優しく頼もしいケンスケさん夫婦、そしておふたりの娘であるマキコさんの家族3人。大道谷の里には八女市への移住希望者も訪れていて、実際に八女市に移住をした人たちは、農作業や草刈りなどを通して、地域の方をサポートしているのだそう。
「時代は変わって、多様なライフスタイルを受け入れる雰囲気が八女市にも広がっています。周りの住民たちも、移住者を受け入れて、ともに助け合いながら生活しているんですよ。困ったときはお互いさま。新しい出会いがあるって、本当に楽しいですね」と、カヨさん。
どんな街なのか? どんな人が住んでいるのか? 不安なことも多い移住ですが、八女市には移住者を受け入れる体制がすでに整っているようです。大道谷の里の体験では、タイミングが合えば移住者と話せる機会もあるそうですよ。
今回のくらしごと体験では、大道谷の里の仕事の一部をお手伝いできます。
その仕事内容は季節に応じてさまざま。春はたけのこ狩りにブルーベリー狩り、梅干しづくり。夏は旬の果物を使ったジャムづくりや草刈り。秋はみかん狩りやキウイフルーツ狩り。冬は道の駅や農産物直売所への出荷作業など。五感をフル活用した体験を通して、田舎暮らしの知恵と魅力を存分に味わうことができます。
年間を通してお手伝いできるのは、季節の食材を使ったまんじゅうづくりと、こんにゃくづくり。
とくに人気なのはこんにゃくづくり。今では珍しくなった木灰を使った昔ながらの製法で、こんにゃくいもを丁寧に練り、ぷるぷるとしたこんにゃくが出来上がっていく様子は、まさに感動的。温かい出来立てのこんにゃくは、ふわふわとした食感と優しい味わいが口いっぱいに広がり、「こんなにおいしいこんにゃくは初めて!」と驚く人も多いのだとか。
「これまで自分の生活のためにやってきた、こんにゃくづくりやまんじゅうづくりを、みなさんに教えて驚いてもらえる瞬間がうれしいんです。さらにお客さんとの何気ない会話を通して、私も知らないことを教えてもらえる。そういったつながりが生まれることが喜びですね」と、カヨさんは笑顔で話してくれました。
まるで田舎の実家に帰ってきたかのような心安らぐひとときを、大道谷の里では過ごすことができるでしょう。田舎暮らしを体験したい方、田舎への移住を検討している方、自然の中でリフレッシュしたい方などには、ぴったりの体験ではないでしょうか。
実は、大道谷の里が現在の場所にあるのは、平成2年に八女市を襲った大水害がきっかけでした。
当時カヨさんの自宅は川のすぐそばにあり、床上60cmまで浸水する被害を受けました。「このまま住み続けることはできない」と、引っ越しを決意。川のそばにあった自宅は、一時的に3mほど地上げをして、川から離れた位置に移築。その後取り壊すことが決定しました。
農家の仕事を失い、水害の後処理に追われる日々。途方に暮れていたカヨさんでしたが、取り壊し予定だった自宅を再生するというアイデアを思いつきます。
その頃、町の人材育成事業でヨーロッパ研修に参加したカヨさんは、昔ながらの暮らしを営みながら生計を立てている地域を見て感銘を受けていました。
日本は道の駅や農産物直売所、民宿といった仕組みが浸透していない時代。それまで市内の公園や神社で、八女市の農産物を販売していたカヨさんですが、ヨーロッパ研修で体験したことと、取り壊し予定の自宅が結びつきます。
「おいしい野菜を販売するうちに、どんな場所で採れたのか、どんな人が作っているのかを知りたいというお客さんが増えたんです。それで取り壊し予定の自宅に招いて、ごちそうを振る舞ったところ大好評。こうして、農家民宿『大道谷の里』が誕生しました」
水害という困難を乗り越え、新たな一歩を踏み出したカヨさんの行動力と前向きな姿勢には、心を打たれるものがありますね。自然豊かな環境、温かい人々との交流、そしてここでしかできない体験。大道谷の里は、訪れる人々に忘れられない思い出と、新たな発見を与えてくれる場所です。大道谷の里で、特別な体験に出会ってみませんか?
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.農家民宿「大道谷の里」の仕事の説明
3.こんにゃくづくり、まんじゅうづくり、果物狩り、ジャムづくりなど
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.こんにゃくづくり、まんじゅうづくり、果物狩り、ジャムづくりなど
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :農家民宿「大道谷の里」、近隣宿泊施設
集合場所:農家民宿「大道谷の里」
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担