伝統技術で紡ぐ新たなファッション
日ノ目スタヂオ

企業情報

事業者名 日ノ目スタヂオ
住所 福岡県朝倉市秋月574
業種 製造業
事業内容 伝統工芸「甘木絞り」の製品企画・製造・販売

福岡県中南部に位置する朝倉市。嘉麻市と朝倉市にまたがる古処山や馬見山があり、自然豊かな都市です。県内随一の湧出量を誇る原鶴温泉では身体を休めることができ、城下町の風情の残る秋月では歴史も感じられる。市内には魅力的な観光資源が点在しています。

「朝倉市は広いので、場所によって雰囲気が違うんですよ」と話すのは、「日ノ目スタヂオ」のオーナーである西村政俊さん。

日ノ目スタヂオでは、朝倉市の伝統工芸「甘木絞り(あまぎしぼり)」という絞り染めの技法を用いた藍染めを作っています。布地の所々を糸で縛り、染料に浸すことで、藍色の濃淡で文様ができる。その文様が絵画のように見えることが、甘木絞りの特徴です。

「幾何学模様のような連続した模様ではなく、絵を描いたような文様になるのが特徴ですね。なので、デザイン通りの文様ができるように絞り作業を行います」と西村さん。

前職での西村さんの業務は、洋服の企画、デザイン、パタンナー、縫製。その経験から、日ノ目スタヂオでは洋服のデザインから製作、販売まで一貫して行っています。そこが仕事の面白さだと西村さんは話します。

「このイメージの洋服だったら、胸にこんな柄を入れよう、といったような。一から洋服が出来上がるまでの過程を考えて形にし、それを販売できるというのが面白いですね」

甘木絞りという伝統工芸と服飾経験を活かし、新たな製品を生み出し続けている西村さん。

伝統工芸の技術や洋服づくりにおける一連の工程を直に見ることができます。西村さんのモノづくりにかける思いも知ることができ、この体験を通じて多くの学びがあるでしょう。

今回体験できる内容

「甘木絞り」は、朝倉市の伝統工芸。しかし、地元の人でも知らないというほどの知名度しかなかったそう。

伝統工芸をこのまま衰退させてはいけない。甘木絞りを復活させ、盛り上げていこう。そう考えた西村さんは、1年間の技術習得期間を経て、2017年4月に「日ノ目スタヂオ」を立ち上げました。

日ノ目スタヂオのこだわりは、トレンドを押さえたモノづくり。若い人たちにも受け入れられるような甘木絞りのデザイン、洋服のシルエットを今の時代を意識しながらアップデートしています。

「産業としてやっていく上で、買ってもらえることを考えてモノづくりをしています。なので、若い人にも受け入れてもらえるよう、僕なりにデザインのアレンジをしています」と西村さんは言います。

今回のくらしごと体験では、1泊2日で日ノ目スタヂオの仕事を一部お手伝いできます。甘木絞りの作業工程の見学だけなく、実際に、染色する体験も可能。また、現在、自家栽培している藍畑の見学も行う予定です。

西村さんは、現在の仕事への思いについて話します。
「今は僕ぐらいしか甘木絞りを産業として行っていないので、色んな人たちにやってもらえたらなって。『朝倉市』と言えば、『甘木絞りだよね』と返ってくる程に認知されればいいなと思ってます」

伝統工芸を残していくためには、大変なことが多々あります。しかし、その大変さの中には仕事の面白さもある。西村さんがどのようにトレンドの情報を集めているのか、デザインを考えているのか。リアルな仕事現場をみることができる体験になるはずです。

しごと・くらしの特徴

西村さんは朝倉市出身。服飾の専門学校を卒業した後、就職で福岡県外へ行きます。前職では、全国的に有名な伝統工芸品、久留米絣(くるめがすり)という生地を扱うメーカーで企画デザイン業務等に従事。

その後、2015年に朝倉市へUターンします。福岡県に戻った後、これまで伝統工芸品に携わってきたことから、地元朝倉市でも何か伝統工芸品はないのかと調べて出会ったのが、「甘木絞り」でした。

西村さん自身も、地元に甘木絞りという伝統工芸があることを知らなかったそう。その経験から、現在、多くの方々に知ってもらえるよう活動をしています。日本各地で催事出店やイベントへの参加や、絞り染めのワークショップの開催など。

その活動の一環として、日ノ目スタヂオの運営の傍ら、デザイン専門学校で講師も務めています。若い人たちに甘木絞りのことを知ってもらえれば。そんな思いから、西村さんは教鞭をとっています。

「伝統工芸の後継者は、なかなか見つからないものなんです。なので、地元の学生たち、モノづくりが好きな子たちに絞り染めを体験してもらって、少しでも甘木絞りを知ってもらえたらなと思うんです」と西村さんは話します。

伝統工芸「甘木絞り」が多くの人々に認知されるよう努めている西村さん。甘木絞りを知ってもらい、実際に手にしてもらうためにはどうすればいいのか。常に知恵を‘絞り’チャレンジしている西村さんのリアルな活動をこの体験を通じて知りましょう。

日ノ目スタヂオでは、体験後も継続的に仕事のお手伝いをすることが可能です。縫製や催事での販売等、これまでの経験を活かしながら、甘木絞りを広める活動に携われます。

スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「日ノ目スタヂオ」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・甘木絞りの作業見学
・藍畑の見学
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・甘木絞りの作業見学
・甘木絞りの体験
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:日ノ目スタヂオ|福岡県朝倉市秋月574

体験経費

参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担

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