笑顔の輪はまず社内から。地域に根ざす老舗メーカー
宮田織物株式会社

企業情報

事業者名 宮田織物株式会社
住所 福岡県筑後市羽犬塚375
業種 製造業
事業内容 わた入れ半纏(はんてん)、作務衣、婦人服などの繊維製品の製造販売

福岡県の南西部に位置する筑後市。市内には矢部川が流れ、梨やブドウなどの果物を年中楽しむことができる自然豊かな場所です。また、福岡県隣の佐賀県や熊本県へのアクセスも良好。九州新幹線も通っており、自然がありながらもその利便性の高さから移住候補地としても人気の高いエリアです。

久留米絣(かすり)と呼ばれる伝統工芸品の木綿織物の生産地としても有名な筑後地方。そんな綿織物の機織り(はたおり)事業を筑後市でスタートしたのが、宮田織物株式会社です。綿入れ半纏(はんてん)を中心に婦人服や甚平、作務衣といった衣服を製造・販売し、綿入れ半纏の生産数ではかつて日本一を誇りました。

宮田織物のこだわりは、一本の糸を選ぶことから始まり、デザイン、布地織り、縫製まで、全て自社で一貫生産していること。

「社員はみんなモノづくりが好き」と話すのは、宮田織物の4代目代表である吉開ひとみ(よしがいひとみ)さんです。「余り糸でリースを作ったり、余り生地でクリスマスツリーを作ったり。ふと気が付くと、社内にスタッフの手作り品があちこちにあるんですよね」とにこやかに話します。

現在、宮田織物では他企業とのコラボレーション商品の企画やアップサイクルにも取り組んでいるそう。

各時代の世の中のニーズに合わせ柔軟に対応してきたからこそ、創業110年以上の老舗企業としての今がある宮田織物。モノづくりのインスピレーションやこだわり、そして、技術がどのように継承されているのかを知りましょう。

今回体験できる内容

宮田織物の社員は、一人で複数の業務を行うことができる「多能工」を目指します。その理由について、生産管理を担当する湯浅文博さんは、「業務が属人化しないようにするため」だと言います。

特定の社員にしかできない仕事ではなく、少なくとも両隣の工程の業務が60点以上できるようにする。それが宮田織物の社員育成方針です。

「社員の誰一人として、『これしかできない』と言う人は、当社にはいないんですよ」と湯浅さん。

最初から新入社員に難しい業務をお任せすることはありません。まずは現時点で対応可能な範囲で一人前を目指す。そして、段階的に技術を磨き、一つずつできることを増やしていく。

宮田織物では年齢や在籍期間は重要ではありません。個々人が今できることを最大限活かせるかが鍵。そのためには、モノづくりへの興味や向上心が大切なようです。

今回のくらしごと体験では、宮田織物株式会社の業務を一部お手伝いすることができます。

糸から布を織る「織布工程」の中で行う、1本の大きな糸を5本の小さな糸に分けるといった糸割り作業。織機オペレーターとして製品の傷や不具合がないかのチェック作業。そして、仕上げ工程では、糸くずを取り除く、仕上げ作業も体験可能です。

また、代表の吉開さんや湯浅さんを含めた社員の方々と一緒にお話する時間も設ける予定です。筑後市のことはもちろん、仕事に取り組まれる姿勢や、マネジメントのお話など、お伺いできる内容が沢山ありそうです。

現在、宮田織物では社員を募集中。体験に参加される中で、社員として宮田織物で一緒にモノづくりに携わりたいと思えたら、多能工としての道を切り拓ける可能性もあります。

しごと・くらしの特徴

宮田織物の経営方針は、まず社員ありき。次にお客様があり、その後に地域が来る。社員が幸福になり、自分の人生を自分らしく送れることで、良い製品が生まれ、お客様、ひいては地域の人々に喜んでもらえます。

吉開さんはこう話します。
「社員みんなが悲しんでいては、お客様に喜んでいただける服は絶対に作れないと思うんですね。ですから、つくり手である社員が笑顔であってほしいと思っています。つくり手がお客様のことを思って服を作ることが、結果的にお客様の喜びにも繋がります」

社員に喜んでもらえる取り組みとは、例えばどのようなものがあるのでしょう?

吉開さんは答えます。
「育休産休明けの社員が復帰する際、可能な限り元いた現場に戻れるよう配慮しています。時短制度もですね。でも、一番大事なのは、復帰した社員を迎える社員みんなの雰囲気だと思っております。それに関しては、みんな快く迎え入れてくれていて、本当にありがたいですね」

続けて湯浅さんも話します。
「復帰するスタッフにとって一番不安なのは、自分の戻れる場所がないんじゃないかということなんですね。だから、安心して戻ってこれる環境の整備を会社はしないといけないと思って日々動いてます」

社員みんなが安心して働ける環境を整備している宮田織物だからこそ、様々なアイデアが生まれます。

現在は企業とのコラボレーション商品の企画・販売もしています。久留米市の靴メーカーと協力しながら、知恵を絞り、綿織物の生地を使ったスリッポンを開発。紐なし靴で、妊婦や年配層にとって履きやすいのが魅力です。

常にチャレンジし続けている宮田織物。まずは社員を思い、お客様を考え、地域に貢献していく。体験を通じて、笑顔の輪を増やしていく取り組みを直に感じてきてください!

スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「宮田織物株式会社」の仕事の説明
 ・会社説明
 ・工場見学
3.仕事のお手伝い
 ・糸割り作業
 ・製品の傷や不具合のチェック
 ・毛取り作業
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
 ・糸割り作業
 ・製品の傷や不具合のチェック
 ・毛取り作業
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
 ・糸割り作業
 ・製品の傷や不具合のチェック
 ・毛取り作業
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:宮田織物株式会社|福岡県筑後市羽犬塚375

体験経費

参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担

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