事業者名 | 有限会社 境木工 |
住所 | 福岡県大川市酒見376 |
業種 | 製造業 |
事業内容 | 家具製造販売・家具及び雑貨輸入販売 |
福岡県の南西部に位置する大川市は、家具の生産高日本一を誇る街。筑後川が有明海に流れ込む海運の要所であったことから、古くから港町として栄え、多くの船大工が暮らしていました。彼らの熟練した木工技術が、「大川家具」の誕生につながったと言われています。
その大川市で明治40年から家具をつくり続けているのが「境木工」です。看板商品の「吉野民芸タンス」は、釘を一切使わない丈夫な蟻組工法、鍵のかかる「からくり」や、底板の「かくし」など、伝統の技が随所に光る逸品です。
4代目社長の境明展さんは、110年以上にわたって磨き上げてきた伝統の技術を継承しながら、「今の暮らしに合った、住む人にとって使いやすい家具をつくっていきたい」と話します。
その思いから「境木工」では、吉野民芸家具にとどまらず、タンスやチェストを中心にダイニングテーブルセットやソファ、テレビボードなどの生活空間を彩るモダンな家具を生み出してきました。
“すべての人の幸せな暮らしづくりをお手伝いする”という経営理念を掲げ、「どうすればお客様に喜んでもらえるのか」を常に考えていると言います。
だからこそ「ものづくりが好きな方にきてほしい」と境さん。
「アイデアを出して、ゼロから新しいものを生み出す。それを誰かに喜んで使ってもらいたい。そんな気持ちのある人が向いているんじゃないかな」
元々は婚礼家具を多く手掛けていた「境木工」ですが、海外の展示会を視察する中で、改めて日本の家具の魅力に気づかされたと言います。その気づきが吉野民芸家具シリーズ誕生のきっかけでした。
引き出しの上段から下段まで、木目の流れが美しく揃った吉野民芸タンス。この美しさを見れば、材料であるケヤキを正確に切って、貼り付けるという工程一つとっても高い技術が必要であることが理解できるはずです。
木材の加工から、組み立て、塗装、梱包までをできるだけ社内で完結する体制を整え、手間暇かけた丁寧なものづくりが品質を保証しています。
まずは職人の助手として、家具作りの現場を体験してください。「境木工」なら、家具づくりの一連の流れを間近で見ながら学ぶことができるでしょう。
「家具作りは分業制によるチームワークです。自分の担当する工程を極めつつ、その前後左右もカバーできるようになって、やっと一人前の職人となります」
「特に塗装は高度な熟練技術が必要」だと境さんは言います。「最後の仕上げ工程なので、塗装によって出来栄えが全く違ってしまう」そうです。
「木工は面白いと思ってくれたら」と境さん。塗装のような難易度の高い技術に挑んでみたいという意欲的な方のご参加もお待ちしています。
「自分たちがいいと思うものをつくっていれば、商品が売れていた時代もありました。しかし、時代が変わり、住宅環境が変わり、住む人の考え方も変化しています」
その中で、どうすればお客様に喜んでもらえるのかを根底から見直さなければならないと感じるようになったと境さんは言います。
「今の自分のままではあかん」と、ものづくりのヒントを常に探し求め、暮らし手との接点から学ぶことにも積極的です。
家具デザイナーの村澤一晃氏が率いる「股旅社中」への参画もそんな思いの表れです。家具デザイナーと工務店、住まいに関するメーカーが協働して新しい家づくりに取り組むこのプロジェクトを通じて、家づくり、暮らしづくりという視点から家具づくりに挑んでいます。
さらに、自社製品だけでなく、多数の人気ブランドを扱う家具販売店「KAGUHAUS」をオープンし、製造からお客様に直接商品を届けるまでを一貫して担えるようにもなりました。
「世界最大の家具展示会が行われるミラノのように、大川をインテリアの力でセンスある街にしていきたい」
大量生産・大量消費によりモノを粗末にするのではなく、丁寧につくられたこだわりの家具で、質の高い暮らしを提供する「境木工」。その豊かさを境さんの元でぜひ感じてほしいです。
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「境木工」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・自社工場内での補助業務(梱包等)
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・職人助手として家具作りを体験
(切り出し、加工、研磨、組立等)
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・職人助手として家具作りを体験
(切り出し、加工、研磨、組立等)
2.販売店「KAGUHAUS」の見学
3.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:有限会社境木工
参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担
現地へ行ってみないとわからない事が体験できる貴重な機会だったと思います。
境木工様には本当に親切に対応していただいたので非常に感謝してます。
今回の経験を踏まえて、また今後に結び付きそうな案件があれば是非参加したいと思います。
(男性/神奈川県)
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