事業者名 | よかもんいちご |
住所 | 福岡県うきは市浮羽町三春2495-2 |
業種 | 農林水産業 |
事業内容 | いちごの生産、販売、加工 |
福岡県の南東部、大分県との県境に位置するうきは市。南に耳納連山、北には一級河川である筑後川が流れている自然環境に恵まれたまちです。豊富な地下水もあり、年間を通じて様々なフルーツが栽培されていることから、フルーツ王国として有名な場所。
そんなうきは市でいちごの生産、販売、加工を行っているのが「よかもんいちご」です。オーナーである淵上義孝さんは、中学3年生の夏休みにいちご農園のお手伝いをしたことがきっかけで、いちご農家になることを決意。福岡県の農業大学校を卒業し、八女市にある農業法人で研修を受けた後、21歳の時に「よかもんいちご」を開業しました。
「1年目は本当に全然うまくいかなくて。生産も経営も素人だし、販売先もない状態だったので、最初は赤字が300万円くらいありましたね」と淵上さんは話します。
状況を打開するため、経営セミナーなどに参加。小さな事業者が成功するための理論「ランチェスター戦略(弱者の戦略)」を知り、大きな影響を受けたそう。
その後、淵上さんはネットからも申し込める完全予約制の採用、九州エリアでは初の時間無制限のいちご狩りや夜のいちご狩り体験、11品種ものいちごの取り扱いなど、周囲の農家がやっていない取り組みに次々と挑戦しました。その意図をこう話します。
「大規模農園のやり方はうちではやらないと決めたんです。自分が1位を取りやすいところでジャンルを作って、経営を変えようと思いました」
その結果、3年目に経営は黒字化。現在、よかもんいちごでは新たなチャレンジに向けた準備をしています。
「今年12月オープン予定の店舗を作っているんです。お客さんが収穫してきたいちごをお店で一次加工して、スイーツとして提供できる体験型飲食店をやろうと」
淵上さんは、今行っている事業をエンターテインメントと農業を掛け合わせた「エンターファーム」と呼んでいます。このエンターファームを通じて、日々、お客様に喜び、感動を生産できることを目指しています。
今回の福岡くらしごと体験では、よかもんいちごの仕事の一部を体験できます。
いちごの葉っぱの手入れ、収穫などの農業体験や、いちご狩りの受付、お客様が収穫したいちごのカット作業、直売所での出荷のお手伝いなどを行う予定です。来年オープン予定の店舗で接客を行っていただくことも可能とのこと。
滞在中は、淵上さんと一緒に食事する時間も設けています。21歳という若さで経営にチャレンジした経緯から、農業の魅力やこだわり、うきは市のおすすめスポットなど、知識のほうもたくさん“収穫”できそうです。
うきは市はフルーツ王国として知られています。この一帯で採れる果物がなぜ美味しいのか? そんなお話も聞けるかもしれません。
今回の体験は、淵上さんの農業に対する考えや取り組み方だけでなく、うきは市の農業について深く理解する恰好の機会になりそうです。
うきは市では、いちごだけでなく、柿やいちじく、梨、桃、ブルーベリー、キウイにブドウなど多くの果物が収穫され、年間を通じてフルーツ狩りを楽しむことができます。
「うきは市は水の町なんですね。水がきれいなおかげで、様々なフルーツを味わうことができて、『フルーツの里』と言われています」と淵上さん。
しかし、果物だけがうきは市の魅力ではありません。市内には白壁の街というエリアがあり、大正時代の屋敷がほとんど当時のままの姿で残されています。
渕上さんによると「白壁の街には移住してこられた若い方たちがパン屋さんだったり、雑貨屋さんなどお店をしてる人が結構いらっしゃって。観光客も増えてますね」とのこと。
うきは市を訪れる人が増えているのは、この町に住む人たちの人柄も関係しているかもしれません。淵上さんはこう話します。
「だれとでもすぐ打ち解ける感じはありますね。よそ者扱いしないというか。家族経営も多いせいなのか、ゆっくりしてる人が多いですかね。人はかなり良いと思います!」
笑顔で丁寧にお話されるのが印象的な淵上さん。そんな優しい雰囲気の淵上さんのもとに集まる人々とも話すことで、うきは市の人やまちの魅力を知ることができるはずです。
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「よかもんいちご」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・いちごの葉の手入れ、収穫などの農業体験
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・掃除
・いちご狩りの受付、接客(いちごをお客様へ紹介する等)
・お客様が収穫したいちごのカット作業
2.淵上さんとの食事会
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.うきは市内の散策
2.仕事のお手伝い
・道の駅の直売所にて出荷のお手伝い
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:よかもんいちご
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担
今回ホストとなった淵上さんはとても社交的な方で、短い期間で様々な方と交流させて頂けたことが最大の価値だったと感じております。
メインであった観光農園の業務にも携わらせて頂き、仕事のへの理解も進みまし、実際に移住して生活する一連を感じとれましたので、大変有意義な体験となりました。(男性/埼玉県)
───────────────────