事業者名 | ふくおか食べる通信 |
住所 | 福岡県筑紫野市 |
業種 | その他 |
事業内容 | 食べもの付き情報誌の制作・販売 |
福岡県中部に位置する筑紫野市(ちくしのし)。脊振山や三郡山に囲まれ、宝満川や山口川が流れている、水資源が豊富な地域です。そのため、農業が盛んで、水稲や麦などの穀物類、野菜などが生産されています。
そんな自然豊かな筑紫野市で、食べもの付き情報誌「ふくおか食べる通信」を制作する梶原圭三さん。
ふくおか食べる通信は、福岡県内の生産者を特集した情報誌と、生産された食べものをセットにした「食べもの付き情報誌」。これを定期的に購読者へお届けしています。
梶原さんは、サービスを提供する上で、購読者へ嘘をつかないことが大切だと言います。
「例えば、思ったほど作物を収穫できず、食べ物を発送できないかもしれません、と伝えないといけない時もあるんです。一般的なビジネス感覚からすると、あり得ないじゃないですか。でも、そう伝えないと、こちらの都合で農家さんに無理強いすることになってしまう。それってなんか違うなと思ったんですよね」
農家へのリスペクトする気持ちを大切にする。そして、生産者の思いを届けることで、消費者と生産者が対等な関係になれる、梶原さんはそう話します。
「消費者側の都合で、生産者が振り回されてる構造って違うと思うんです。消費者と生産者がフラットな関係を築くためには、まず生産者へのリスペクトの思いが大事ですね。だから、我々の仕事は、農家の方々の思いを丹念に聞いて、思いをちゃんと汲み取り、伝えることなんです」
ただ消費をするのではなく、「食」の背景を知り、それにどう向き合うのか。持続可能な発展が叫ばれる昨今において、多くの学びがありそうです。
今回の福岡くらしごと体験では、「ふくおか食べる通信」の仕事の一部をお手伝いできます。
梶原さんが行う福岡県内の農家への取材や市場調査への同行。タイミングが合えば、農家と一緒に完成させた情報誌と特集の食べものの発送作業も行えます(場合によっては、農作業のお手伝いもできるかもしれません)。
また、「ふくおか食べる通信」では、2ヶ月に1度、生産者さんと購読者が会えるオフ会も開催。イベント運営のお手伝いをしながら、読者や生産者とも話すことも可能です(オンラインもしくは対面で実施)。
今回の体験期間中には、梶原さんとお食事できる場も設けています。「起業のきっかけ」や「農業への思い」、「仕事のやりがいや大変なこと」など、様々なお話をおうかがいできる機会になるでしょう。
今回の体験には、どんな方が参加すればいいのでしょう? 梶原さんはにこやかにこう話します。
「体験に参加しようと思ってる時点で一歩踏み出そうとしてる方なので
、それだけでいいと思いますね! これがしたいって決まっている方よりも、なんとなく地方移住に興味があるとか、1次産業に関わりたいとか、それぐらいぼやっとしているけど、一歩踏み出したいと思ってる人。行動をするのに迷ってる人は来て! と思います」
梶原さんの元での体験では、福岡県各地の農家の方々と話をすることで、地域の特長を知ることができます。また、生産者の生の声や梶原さんの起業家視点でのお話もおうかがいできそうです。
梶原さんは、福岡県朝倉市出身。会社員としてのキャリアを歩んでいく中で、鹿児島、熊本、名古屋、東京など各地を渡り歩き、起業すると共に福岡にUターンしました。
会社員から起業家になり、順風満帆にここまでこれたのでしょうか? 梶原さんは答えます。
「いやいや、そんなことはなくて(笑)。どれだけ計画を立てて、準備してても思うようにいかない。何回も挫折して辞めたくなるときが来るって聞くけど、やっぱりそうなんだなと思いました」
綿密に建てた計画の瓦解や、出資者の理解を得るプレゼンテーションでの失敗など、非常に苦労が多かったと語ります。
そんな苦労をする中でも、諦めずに事業に向き合い続けられたのは、何だったのでしょう?
「壁があるときに踏ん張れるかどうかは、そもそも何を思って事業をしようとしたか? というところに尽きると思っていて。単にお金儲けしたいとか、有名になりたいとかっていう動機も全然アリではあるんですけど、それだけだと結構簡単にポキッと心が折れちゃうなって思うんです」
「何のために起業するのか」という芯を持っているか、これが事業を粘り強く継続できるかの分かれ道になると梶原さんは話します。
苦労もありながら、粘り強く事業や自分自身と向き合いここまでこれた梶原さん。現在、ふくおか食べる通信の会員数は700名程います。事業に共感をする読者が多く、会員の紹介で新規入会される方も増加傾向。以前のように会員数を増やすための施策を打つ必要もない程になっているそう。
今回の体験を通じて、梶原さんの農や生産者に対しての思いを知ることができます。食や農業に関心がある方、起業を視野に入れている方にとって、今後のキャリアを考えるためのヒントがきっと得られるでしょう!
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「ふくおか食べる通信」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・生産者の取材同行
・ふくおか食べる通信の発送の準備
・市場調査の同行
・購読者と生産者のオフ会イベント運営の手伝い
※実際の仕事状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・生産者の取材同行
・ふくおか食べる通信の発送の準備
・市場調査の同行
・購読者と生産者のオフ会イベント運営の手伝い
※実際の仕事状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・生産者の取材同行
・ふくおか食べる通信の発送の準備
・市場調査の同行
・購読者と生産者のオフ会イベント運営の手伝い
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:ふくおか食べる通信|福岡県筑紫野市
参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担
思い切って参加して、本当に良かったです。
人生の後半、どのように過ごすか?を考える中で、福岡の魅力に触れて、考えが深まりました。
都心へのアクセスの良さ、海や山の自然の豊かさ、人の温かさに触れ、心の有り様が変わりました。(女性/千葉県)
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3日間とても楽しく体験をさせていただきました。ありがとうございました。
食に関わる勉強をしていたこともあり、梶原さんや生産者さんのお話がとても興味深く、
また様々なことを考え直すきっかけになりました。
また何かでご縁があれば幸いです。(女性/京都府)
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福岡県への移住は興味ありつつも「いつか住めたらいいな」と漠然に考えていましたが、
今回の体験でもう少し具体的に検討したいと思うようになりました。
福岡市以外の地域を知るいい機会になったことと、旅行ではできない経験ができたことが良かったです。
何より体験中に興味を持った場所や話の流れに合わせて梶原さんが柔軟にスケジュール調整してくださったので大変ありがたかったです。
車での移動時間が多い行程でしたが、そこが良かったなと思います。
移動しながらだとリラックスした状態で話せて、体験前よりも肩の力が抜けたような気がします。
また移住に限らず、訪問・滞在先の選択肢として福岡市外が浮かぶようになったことが大きな変化でした。
次回福岡県に来る際は、福津エリアに滞在してみたいなと思います。
この度は素晴らしい体験をありがとうございました!(女性/東京都)
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梶原さんを通じて、スタッフの皆様と撮影に関わらせていただいたり、
農家さんから直接お話を伺いながら収穫をさせていただいたりと、
貴重な体験をすることができ、魅力的な人との出会いが
福岡との心の距離をぐっと近づけてくれました。
農と食を通じた福岡の体験は、最高に贅沢でした。
受け入れてくださり大変ありがとうございました。(女性/東京都)
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