人との接点をつくる「まちの情報発信地」
古民家図書館TSUDURI

企業情報

事業者名 古民家図書館TSUDURI
住所 福岡県豊前市吉木1050-2
業種 その他
事業内容 古民家図書館の視察・見学、古民家図書館でのイベント企画・運営、写真撮影、貸スタジオサービス、ライティング業務など

福岡県の東端、大分県との県境に位置する豊前市。市内の南に位置する求菩提山(くぼてさん)は、修験者の修行と暮らしの跡が山中に数多く残る山として国指定史跡に認定されています。大分県中津市との県境にある犬ヶ岳は、天然記念物「ツクシシャクナゲ」の自生地。

そんな歴史と自然の豊かさを感じられる豊前市に、地域内外を問わずに様々な人たちが繋がることができる場所としてオープンしたのが「古民家図書館TSUDURI(つづり)」です。オーナーの茅原(かやはら)亜矢子さんは、個人事業主でフォトライターとして活動しています。

茅原さんが北九州市から移住後、約2年間住んでいた古民家を活用して「古民家図書館TSUDURI」をオープン。現在は古民家図書館の視察・見学、古民家図書館でのイベント企画・運営、写真撮影や貸スタジオといったサービスを提供しています。

「これまでは古民家図書館として週に一度、一般開放をして、多くの方々に来館いただきました。ただ、ほとんどの方の目的が、本を読むことではなくて、古民家の見学や視察、移転者の話を聞くことでした。中には、じっくり時間を取ってお話がしたいといったニーズもあって。それで、皆さんの需要に応じて移住希望者や古民家活用を考える個人や企業の方向けに古民家図書館の視察・見学サービスを作ろうと思いました」と茅原さんは話します。

茅原さんはフォトライターの仕事をする傍ら、ローカルメディア「つむぎび」を立ち上げ、編集長としても活動しています。「つむぎび」では、地域の多様な情報や体験を心に残る物語として大人の女性視点で丁寧に記録しています。

茅原さんは「つむぎび」についてこう話します。

「古民家図書館を通じて知り合った皆さんは、すごく面白くて地域にとって良い活動をしているのですが、情報を発信する場所がなくて。それで、同じく北九州からの移住者3人でつむぎびを立ち上げて、豊前市やお隣の大分県中津市のリアルな日々を綴っています」

古民家図書館を「つむぎび」編集部の拠点にし、今後は記事と連動させたイベント開催するなど、新たな企画を生み出す予定です。

茅原さんによる今回の体験プログラムでは、多種多様なお話を聞くことができます。古民家暮らしに興味がある方、移住者と話してみたい方、古民家を活用した事業を考えている方、イベント企画に興味のある方など。移住に関してはもちろん、多くのことを知ることができる機会になるでしょう。

今回体験できる内容

茅原さんは、北九州市からの移住者。子育ての環境を考え、2021年4月に豊前市にやってきました。実は、豊前市役所へ移住相談したのは、前月の3月だったそう。

「最初は移住体験をして、そこから徐々に移住できればとは思ってました。でも、一番下の子が小学校1年生に上がるタイミングだったんです。相談した市役所の人たちが『移住をするなら、1年生からのほうがいいですよね。我々はもう受け入れられます』と言ってくださったので」

相談後、とんとん拍子で移住することになった茅原さん。豊前市役所の方が、茅原さんの事業内容を知っていたことから、移住後にローカルメディアのライター業務を紹介してもらえたそう。

「私が出会った豊前市役所の方はめちゃめちゃアットホームで、本当に親切でした」

現在、茅原さんは豊前市で古民家図書館TSUDURIの運営と併せ、Webメディアのフォトライターとしても活動しています。

今回のくらしごと体験では、古民家図書館TSUDURIと茅原さんの仕事を一部体験できます。

体験参加される方に合わせて、体験内容を調整することができます。TSUDURIの業務ではイベント運営サポートや草刈りを含めた古民家暮らし体験、移住者や地域の方々との交流。フォトライター業務においては、取材同行や撮影(一眼レフカメラ貸与)。歴史好きな方は茅原さんが企画・制作している史跡や神楽などの写真をテーマにした小冊子「ZINE(ジン)」の撮影同行ができます。希望があれば、観光まちづくり協会や豊前市役所の方々を紹介することも可能です(平日限定)。

今回の体験について、茅原さんは「様々な人と関わることができるので、体験としては楽しいんじゃないかな。お仕事をする感覚というよりは、旅行感覚になるかもしれないですね」と言います。

どのような人がこの体験にマッチしているのでしょう? 茅原さんに聞いてみました。

「ここでの仕事を体験して業務の仕組みを知りたい人はもちろんですけど、仕事の内容に限らず、これから移住したいっていう方なら参考になるかもしれませんね。移住の入門編としていいんじゃないのかな」

TSUDURIでの体験を通じて、豊前市の様々な方に出会えるだけでなく、移住や働き方など多くのヒントを得られる時間になるはずです!

しごと・くらしの特徴

これまで大阪、広島、北九州、そして、豊前市へと居住地を移してきた茅原さん。その中で、豊前市を「古きよき安全性が残るまち」と表現します。

「朝の通勤時間、子供を学校まで送って帰っていたら、犬を散歩させていたおばあちゃんがリードを離してしまって、犬がパニックで道路を走り回ったんです。そうしたら、多くの人が道路端に車を停めて、怒るどころか犬を捕まえようとしたんですよ。『大丈夫だよ』『向こう行った』ってみんなで声を掛け合って、なんとか確保ができて。『よかったね!』っておばあちゃんに返してあげてました。それがすごい豊前っぽいなと思いましたね」

豊前市に移住をしてきてから、ご近所で野菜をお裾分けしあうことは日常の光景。茅原さんは、日々、そんな人の温かさを感じています。

茅原さんは豊前市で新しいことを始めようとする方々や企業をサポートしています。何かを始めるにはまず、地域の人々との接点をつくることが必要。その接点づくりとして、TSUDURIではイベント伴走支援サービスをスタートしました。

「例えば、豊前市外の企業が、この地域で移住者向けのサービスに挑戦したいと思っても、地域との関係性がない中で何か新しいことをするのは難しいんです。そういったチャレンジをしたい人たちに向けて、まずは地域の人々とが接点を持つためのイベント提案や、イベントの企画や新規サービスの内容についての相談対応、といったサポートをしています」

TSUDURIが新たな挑戦をする人々を応援することで、まちの活性化にもつながっていきます。

「今後は自分がしたいこと、かつ、周りが喜んでくれることを古民家図書館とメディア運営を通して実現したい」と茅原さんは言います。

今回の体験では、豊前市の人の温かさに触れながら、まちの魅力を知ることが可能。一方で、どのような仕組みがあるとより良いまちになりそうか?そんな視点を持って、まちの魅力の発信方法やコミュニティ形成を考えられる機会にもなりそうです。

スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事の説明
 ・「古民家図書館TSUDURI」について
 ・茅原さんの業務について
3.豊前市の紹介
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.「古民家図書館TSUDURI」仕事のお手伝い
 ・草刈りなどの古民家暮らし
 ・地域住民やゲストとの交流
 ・イベントのサポート
 (希望があれば、観光まちづくり協会や豊前市役所の方々を紹介することが可能です。)
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・Webメディア等の取材同行
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:古民家図書館TSUDURI|福岡県豊前市吉木1050-2

体験経費

参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):8,000円/人まで補助あり

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