事業者名 | 豊前グリーンツーリズム研究会 |
住所 | 福岡県豊前市岩屋(岩屋活性化センター内) |
業種 | 宿泊業 |
事業内容 | 農村民泊、イベントの企画・運営 |
福岡県東部に位置する豊前市。求菩提山(くぼてさん)や犬ヶ岳があり、棚田が広がる自然豊かな環境です。清流で育ったお米やシイタケ、そば、茶などが有名。
そんな豊前市の魅力を発信しているのが、「豊前グリーンツーリズム研究会」です。グリーンツーリズムとは、農山漁村地域において自然や文化、人々との交流を楽しむ滞在型の活動のこと。
豊前グリーンツーリズム研究会では、農村民泊(以下、農泊)を中心とした取り組みを行い、農業体験や地域資源を活かした体験を提供しています。
豊前グリーンツーリズム研究会の代表を務める尾家(おいえ)美智子さんは、こう話します。
「体験に参加される方にはなるべく自由に過ごして、自然を満喫してほしいと思っています。農泊に宿泊をして農業体験をするだけでなく、山、川、田んぼもあるこの地域で自然の体験してもらいたいというのが、この活動の根本にありますね」
豊前市内の受け入れ家庭や地域住民と協力し、現在は農泊施設として5軒が営業許可を受けています。
このグリーンツーリズム活動は、豊前市内の過疎化や高齢化を食い止めるために地域の魅力を外へ発信し、訪問者を通じて地域活性化を目指しています。
「豊前市は過疎化、高齢化が進み始めていて。地域のみんなで協力をして、人を呼び込んで、少しでも地域を活性化したいんです」と尾家さんは話します。
この活動によって、豊前市への移住を決意される方も。中には、移住後に豊前グリーンツーリズム研究会の一員として、尾家さんと共に活動している方もいます。
豊前市の魅力を発信しながら、地域活性化に取り組む尾家さん。豊前グリーンツーリズム研究会が、地域活性化にどのように貢献しているのか。実際にその現場へ足を運び、見てみましょう。
豊前グリーンツーリズム研究会では、農業体験や食文化体験、地域自然に関わる活動など、様々な体験を行っています。体験参加の希望に応じて農業体験を実施し、時には、宿泊場所のみを提供して豊前市内のまち歩きをするなどして、まちの魅力を発信しています。
今回のくらしごと体験では、豊前グリーンツーリズム研究会の仕事を一部体験できます。農泊する家庭によって体験できる内容が異なるため、希望する体験によって宿泊地が決定します。
例えば、尾家さんの元での体験では、農業だけでなく、餅の加工場も営んでいることから、農業体験(スイートコーン、ブロッコリーなどの収穫、田植え)と餅つき体験ができます。また、同研究会の古川悦子さんの元では、家庭菜園(柚子畑)や料理の体験が可能です(面談時に細かなご希望をおうかがいし、体験内容を調整します)。
古川さんは、北九州市からの移住者。2023年の冬に豊前市に移住してきました。現在は、移住を検討している方の体験受け入れをする側となり、グリーンツーリズムの活動をしています。
地域に早く溶け込むには、どのようなことを心掛けるべきなのか。古川さんに聞きました。
「豊前市は縁もゆかりもない土地で、知ってる方がいなかったので、地域の行事にはなるべく参加しました。お誘いがあれば、二つ返事でどこにでも顔を出して、交友関係を広げていきましたね」
地域の方と移住者の双方が理解し合うコミュニケーションが非常に大切になる。古川さんからは、豊前市にかかわらず、移住に関するヒントが得られそうです。
豊前グリーンツーリズム研究会の体験を通じて、田舎暮らしや農業、まちおこし、移住前・後の地域との関わり方など、様々な情報を吸収できるはずです。
豊前グリーンツーリズム研究会の活動の中心地は、豊前市岩屋地区。JR宇島駅から車で20分程の山間部にあります。気温が山のふもとよりも5度も低く、夏は涼しく、冬は雪景色が広がります。
空気や川の水が澄んでおり、都市部から来た多くの体験参加者は、岩屋地区の自然環境に感動を覚えるそう。
「本当に緑が多くて、自然豊かなところが魅力ですよね。それにとても静か。なので、都会から来た子供たちは、『鳥の鳴き声がよく聞こえる』と嬉しそうな反応をしてくれますね」と尾家さん。
豊前市の魅力は、自然環境だけでなく、人のあたたかさも。実際に、古川さんが豊前市に移住してきた際には、まちの方々に「よくこのまちに来てくれたね!」と歓迎してもらえたそう。
今回の体験には、どのような方がマッチするのか。尾家さんにうかがいました。
「自然が好きな方がいいなと思っているのと、若い方にも来てほしいですね。特に親子で参加してもらいたいなって思っています」
尾家さんは続けてこう話します。
「若い方は土に触れたり、汗を流しながら作業したりする経験が少なくなってきているので。そんな外での体験を若い親御さんや子供たちにも経験させてあげたいなと思いますね。特に子供たちは、作業に夢中になることが多くて。この夢中になった経験が、後々、良い影響を与えるんじゃないかなって思えるんです」
まちの方々と汗を流して農作業をする楽しさ、清流で育った作物のおいしさ、ウグイスの鳴き声で目覚める朝。そんな魅力が豊前グリーンツーリズム研究会の体験には詰まっています。
移住を検討している方はもちろん、自然や農業体験に興味がある方、都市性生活から一時的に離れたい方など。少しでも興味があれば、ぜひこの自然体験に参加してみてください。都市では感じられない魅力が豊前市にはあります!
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「豊前グリーンツーリズム研究会」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・農作業体験(田植え、収穫、原木椎茸の仕込みなど)
・食文化体験(餅つき、山菜料理、和紅茶作りなど)
・地域の自然を活かした活動(星空観察、蛍鑑賞など)
※上記、内容からご希望をおうかがいしながら調整します。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・農作業体験(田植え、収穫、原木椎茸の仕込みなど)
・食文化体験(餅つき、山菜料理、和紅茶作りなど)
・地域の自然を活かした活動(星空観察、蛍鑑賞など)
※上記、内容からご希望をおうかがいしながら調整します。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・農作業体験(田植え、収穫、原木椎茸の仕込みなど)
・食文化体験(餅つき、山菜料理、和紅茶作りなど)
・地域の自然を活かした活動(星空観察、蛍鑑賞など)
※上記、内容からご希望をおうかがいしながら調整します。
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
最少催行人数:1名
宿泊場所 :豊前グリーンツーリズム研究会に登録された農村民泊
集合場所:豊前グリーンツーリズム研究会|福岡県豊前市岩屋(岩屋活性化センター内)
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担